普段、歯磨き粉が無くなったらその都度適当なやつを買ってるので、特にこれっていうのは決めてないんですが、先日買ったやつが
「コンプリート・ワン・EX・プレミアム」
意味わかりませんがなんかいいやつっぽい。
ググってみたところ
コンプリート(complete)→完全な
EX(extra)→特別な
プレミアム(premium)→上質な
ワン→王貞治
つまり、「特別に上質な完全なる、歯磨き粉のホームラン王です。」っていう意味でしょう。いいですね。表現がオーバーキルしてます。
子供の頃、何かを大袈裟に表現するときに「超ウルトラスーパーデラックスワンダーナチュラルもろくそもろちょん○○!」って言って、姉とふざけてたのを思い出しました。いまでもこういうセンスは嫌いじゃないです。バカの足し算って感じで。
松屋の牛丼がリニューアルして「プレミアム牛丼」になった頃から薄々感じてはいたんですが、世の中の表現がどんどんインフレしていってませんか?プレミアムなんていたるところにはびこってるじゃないですか。「お前ただの牛丼だろ?」って思うんですけど、松屋はプレミアムだと言い張るし、「お前ただのクリームとスポンジだろ?」って思うんですけど、ローソンはプレミアムだと言い張るんですよ。「じゃあ、プレミアムじゃないもっと安いやつちょうだい」って言ってもそんな商品はないんです。不思議です。1種類しかないのにプレミアムって変でしょう。
仮に、メニューに「牛丼(竹)」って書いてあったとして
「牛丼の松ください。」
「すみません。松は無いんですよ。」
「そんなら梅ください。」
「梅もないんです。竹しかないんです。」
「じゃあ(竹)いらないじゃん!」
って思うじゃないですか。腑に落ちません。
意味の上から言ったら普通より上位のレベルのものにつけられるべき「プレミアム」が、並みかそれより下のものにつけられているのも気になるんですが、経済にしろバトル漫画の敵の強さにしろ、時間が経つにつれてインフレーションしていくのは世の常らしいので、おそらく今後はさらに表現のインフレが加速していくでしょう。そうなったら、各社考えるのは「バカの足し算」ですよ。100年後には「スーパーコンプリートマーベラス&アメージングプレシャスファビュラスグッドルッキング牛丼プレミアムEXターボプラス(味噌汁付き)」になってると思います。
まあそれは置いといて、さっきの歯磨き粉は値段バラバラで5種類くらい売り場に並んでたんですが、そういう場合はバカの足し算表記だと分かりづらいので、「甲乙丙丁」とか「松竹梅」で表記してもらった方がわかりやすくていいです。
5段階だとなんかありますかね。松竹梅には、実はさらに上と下があったっていう可能性ないですかね。
あえてググらず妄想でいきますが、松の上は「桐」でしょうね。桐のタンスとか桐箱みたいに高級感があるじゃないですか。花札だと鳳凰とか任天堂って書いてありますし。
梅の下は「藻」でしょうね。藻。も。
語感的にも弱そう。も。
一番最初にやられますよ。も。
ククク、あいつは五十音の中でも最弱。も。