読まなければよかったのに日記

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ナイスじゃなかった

9/30(土)

新橋古本市最終日。7時ごろ出発。コンビニで朝ごはんのおにぎりセット買う。

食べながら、「おにぎりについてくる沢庵はなんで2切か?1切だと『ひと(人)を切る』、3切だと『み(身)を切る』から2枚なんだ。」という、以前勤めていた会社の先輩の、真偽不明な持ちネタを思い出す。

当時はふーんって感じで聞いてたけど、「人」とか「身」とか言う前に、「切る」という解釈をすること自体がよろしくないんじゃないかと思う。忌むべきポイントを間違えている。どうしても「切る」という概念がついて回るというのなら、そんな食べ物つけなくていい。

 

9時半前にシートをはずし始める。今日も蒸し暑い。

15時ごろ、SL前で何かの撮影が始まる。おじさんが一人、大仰な仕草でカメラに語りかけている。

「なんかの宗教の教祖かしらん?でもなんか見たことある人だな」と思いながら、カンペをこっそり覗いてみたら、「ナイスな〇〇」とか「ナイスです。」っていう文字が見えたので、某監督だとわかった。写真で見るよりほっそりしてたのでわからなかった。でも、教祖ってのはちょっと当たってるかも。

2台あるカメラのうち1台が「絶対俺映ってるだろ」って角度で撮り続けるので、昭和の街頭ロケの野次馬よろしく、ピースサインで飛び跳ねながら「いえーい!みんな見てる~?」ってやってあげようかと思ったが、私は常識人なんで妄想するにとどめた。

ひまなんで、食いつきそうな他のテントの本屋さんに、「監督が撮影してる」と教えて回る。Hさんは「『全裸人間』の人だっけ?」と言ってた。そんなドラマないです。

一人での撮影を終え、通行人に何かのインタビューをする撮影をしていたが、相手が80過ぎてそうなおじいちゃんとか、めちゃくちゃ真面目そうな中学生くらいの男の子とかで、あまりうまくいってなさそうな様子。男の子にインタビューしてる時、撮影上相手と距離を詰めたい監督と、なるべく距離を取りたい男の子が、詰める→離れる→詰める→離れるを繰り返していくうち、撮影開始から終了までに2Mくらい位置がずれてたのはちょっと面白かった。

 

そんなこんなをボーっと眺めてたら、一瞬監督と目が合った。

「君!ナイスですねー!」

と、男優にスカウトされるんじゃないかと妄想してしまった。

大学卒業後、リフォームの営業、自転車屋、郵便配達、金型の設計、古本屋と、支離滅裂な職歴を重ねているので、次は男優もいいな。「毒喰らわば皿まで」理論で行くと、なかなかいい皿だと思う。その後はハイパーメディアクリエイターとかなんかを転々として、職歴国士無双を狙うのもオツだな。と思ったが、当然スカウトはされなかった。ナイスじゃなかったみたいですねー。

 

18時新橋古本市終了。20時過ぎに組合に到着して荷物を降ろす。昨日の市場での疲れもあってヘロヘロになりながら帰宅。失神するように就寝。


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