読まなければよかったのに日記

店舗:横浜市中区伊勢佐木町4-114-101 絶版文庫・古書漫画高価買取致します

徳を積む

10/17(火)

朝起きて梱包、発送。最近ネットの注文が多くてありがたい。

11時開店。ひたすら新書の値付けをする。

 

 

「よう、久しぶり。」

コンビニで声をかけられて振り向くと、旧友のカール君がいた。

数年前、西日本の方に引っ越したと風の噂で聞いていたのでびっくり。早速、近くの居酒屋に行き、旧交を温める。

古川君の家に行くと必ずカール君がいて、よく一緒に遊んでいたこと。市民プールの売店カール君そっくりの子がいて、間違えて話しかけそうになったことなど。思い出話に花が咲く。

しかし、昔から軽いやつだったけど、心なしかさらに軽くなった気がする。さっぱりしたというべきか。まあ、だいぶご無沙汰だったから、多少性格も変わるもんだろう。

「そういえば、西日本のどこかに引っ越したって聞いてたけど?」

「いや、僕はずっと千葉にいるよ。」

「千葉?」

カール君が懐から取り出した名刺を見ると、

『千葉県鎌ケ谷市 かるいコーンスナック』と書いてある。

 

「・・・君は・・・明治カール君じゃないのか?」

男は何も言わず、ただニコニコと笑いながらこちらを見ている。

 

 

 

っていうホラーっぽい話を妄想しながらおやつを食べる。

 

19時閉店。先週仕入れた文庫をバックヤードに突っ込んで、コインパーキングの清算をしようとしたら、間違えて違う車室の清算をしてしまった。

「ロック板むりやり上にあげたらお金返ってこないかな?」などと無駄なことを考えながら、泣く泣くもう一回支払う。でも間違えた車が福祉用の車両だったので、なんか徳を積んだ気がして、ダメージはそれほど負わずに済んだ。

ネットで、他人に迷惑をかけて動画の再生数を稼いだり、SNSであちらこちらに差別的な発言や罵詈雑言をぶつけまくったり、そういう邪悪なやつらを目にするたび、今の世の中では自分みたいに特に社会に貢献はしないけど迷惑もかけず、古本売って粛々と毎日の生活を送ってるだけで、実は徳を積んでるんじゃないかと思っていたが、期せずして更に徳を積んでしまった。徳が高すぎて、なんだか私、自分が怖い。

徳が貯まりすぎてるので、SuicaかTポイントに移行できないだろうか。


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