うちのお店が出来る前は、カレンダー等を売ってる雑貨屋さんが入っていたらしく、去年の11月頃から「今年はカレンダーないの?」っていうお客さんがほぼ毎日来ていました。
今までに軽く100回以上聞かれてるので、はじめの頃は「お店変わっちゃったんスヨ~!すみませんね~!」と気さくなアンちゃん対応だったのが、12月頃には「あ、ないっす・・・」と死んだ目のネクラ対応になりました。
先日も同じようなお客さんが来られて、いつものように店が変わったことを伝えると、
「去年ここで買ったカレンダーがよー!3年前のやつだったんだよ!」とたいそうご立腹のご様子。
そんなこと僕に言われましても!しかし3年前ってひどいですね!ていうか何で1年越しにそんなクレームを!ところでもう1月末ですけどまだカレンダー買ってないんすか?そもそもそんなお店になんでまた買いにくるんですか?
と、たぶん大阪の人だったら処理落ちで死んでるレベルの、どこからつっこんでいいのかわからないボケのビッグウェンズデーが来たんですが、慣れというのは恐ろしいもので、値付けしながらいつもの死んだ目で相槌だけうってました。環境に順応するのは得意みたいです。
環境に順応といえば、古本屋になる前は町工場で設計の仕事をやってまして、その職場がTHE☆町工場って感じで、フロッピー、青焼き、パンチカード、ダイヤルアップ接続などなど、ジュラ紀の地層から発掘されるブツが一線で活躍している、考古学的に貴重な会社だったんですが、割とすぐに慣れちゃいました。
設計としては要求する精度さえだしてくれればなんでもいいので、作る人が長年やり慣れた方法で作ってくれればいいですし、2DのCADデータなんでフロッピーで容量的に問題ないし、ダイヤルアップ接続の音もあれはあれで風情があっていいものですよ。閑話休題。
うちはちゃんとしたお店なんで3年前のカレンダーは扱いません。ご安心下さい。
ちゃんと16年前のカレンダーを売ります。
2025年に再利用できます。