新橋古本まつり、BOOK&A終了しました。お越しいただいた皆さん、ありがとうございました。
年内の催事は来月の所沢だけになってしまいました。催事大好きマンとしては非常に残念なのですが、とりあえず所沢に向けて頑張っていきます。所沢が終わったら露骨にやる気をなくします。
先日、入札市の並べを終わらせた後、先輩のFさんとあーだこーだ駄弁ってた時にV・E・フランクルの「夜と霧」の話になったんですが、二人ともタイトルを思い出せず
「あれ、なんだっけ?」
「あれですよね。」
「そう、あれ。・・・・あ!黒い霧!」
「それは清張じゃないですか?」
「そうだっけ?・・・黒と夜だっけ?」
「いやー・・・」
「やっぱ黒い霧だよ」
「だからそれは清張ですって!」
っていうグダグダを1分くらいやって、やっと「夜と霧」がでてきました。
記憶の引き出しにしまっておくうちにバラバラになったパーツ(夜・霧)と、どこからか混ざってきた似た感じのパーツ(黒)に、適当な助詞をくっつけて入れ替えて正解の型にピッタリはまったら当たり、みたいなことをし始めました。二人ともまだ40代なのに。
今のところ、正解の型はまだ正確ですが、
「黒い雨!」
「それな!」
となり始めたら、いよいよ終わりです。
Fさんは、以前にも棟方志功が思い出せなくて
「ほら、あの人。彫刻刀の人。」
って言ってました。
王貞治を「バットの人」って言うくらい捻りのきいたボケ方をする記憶弱者な方なんですが、私もそのヒントで棟方志功とわかってしまったので、同類かもしれません。
「の人」で思い出したんですけど、20年くらい前に、別所哲也を「ハムの人」として印象付けようとするハムのCMシリーズがあって、それが未だにずっとひっかかり続けています。
まず、その時点で別所哲也は「ハムの人」と称するほどハムの人ではなかったですし、当時、ハムと言えば「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」の山下泰裕選手(略して、とにかく育ってほしい山下)もしくは、「動物のお医者さん」の主人公ハムテル。どっちかでしょう。40代以上の人に「ハムと言えば誰?」って聞いてごらんなさい。山下かハムテル、どちらかを答えます。このカシオミニを賭けてもいい。
みうらじゅん言うところの「権威濃すぎ」の権威は、他人が勝手につけてくるものですが、「ハムと言えば別所哲也」という、起用しているタレントにある種の権威づけを自らする意図が透けて見えるのも嫌です。なんというか、やり方が厚かましい。
なので、「私がハムの人です」という主張に対しては、娘に彼氏を紹介された時の親父のごとく「君をハムの人などと呼ぶ筋合いはない!」と抗っていく所存です。
なお、別所哲也はとっくの昔にハムのCMを降板しています。